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【取材協力】プラスチックの未来創造を目指すシーティーイーと は

目次

シーティーイーのバイオマスプラスチックの取り組み

バイオマスプラスチックなどに対応する押出機を取り扱っており、容器包装リサイクル原料と建築廃材を原料とした木粉を高速回転の連続多列ロータースクリューを備えた押出機にて、新しい外観や物性、機能を持つ樹脂に加工。(コンパウンド化)デッキや床材、ルーバー材、サイディングといった多様な形状のWPC製品(合成木材)に成形可能な押出装置を開発し、特許技術を持った製造装置をいくつも製品化しています。

シーティーイーが目指す世界

本当のプラスチックリサイクルについて、一人ひとりが正しく理解することで良質なリサイクルを行っていくことが大切という理念を持っています。

人々の生活に定着しているプラスチックを完全に日常生活から取り除くことは難しいため、シーティーイーでは樹脂機械メーカーとしてプラスチックとうまく共存できる社会を目指し、独自技術を取り入れたさまざまな製品を開発しています。

シーティーイーとはどんな会社?

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引用元HP:CTE公式HP(https://www.cte-japan.net/)

合成樹脂(プラスチック)を成型・加工する押出機という機械を設計から製造まで手掛けている機械メーカー。埼玉県上尾市に本社と工場があり、多彩な押出機関連装置から周辺機器・コンパウンドシステムエンジニアリングまで、幅広い技術を供給しています。

押出機に精通しているため、設計や製造だけでなく自社でサポートから保守、メンテナンスまで一貫して行っており、アフターサービスも充実。高品質な製品をリーズナブルな価格帯で提供しています。

公式HPでCTEについて詳しく見る

シーティーイーの押出機

HTM型2軸混練押出機

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引用元HP:CTE公式HP(https://www.cte-japan.net/item/i_test02/)
高い混練性と可塑化能力

高速回転の連続多列ロータースクリューを備えたことで、高い押出能力を持っており、単軸で押出すため過混練がなく従来の2軸機より樹脂温度が10~20℃低いのが特長です。

また、セグメント化されたフィラー濃度70%以上可能なバンバリミキサタイプの複数の高速ロータによって、高い混練性と可塑化能力が高まり押出量がアップ。2軸混練機と単軸押出機を同軸化しているので、省エネルギー・省スペースを実現しています。

HTM型タンデム式混練押出機

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引用元HP:CTE公式HP(https://www.cte-japan.net/item/i_test03/)
広範囲な樹脂の混練加工が可能

HTM型2軸混練押出機と同様の押出能力と優れた混練性を持っています。HTM型2軸混練押出機の2軸部と単軸部を分割しているため、それぞれのスクリュ回転数を個別に制御することが可能。

セグメント化されたスクリュを採用しているので、ミキシングロータの種類や個数を自在に変更することができ、より広範囲な樹脂の混練加工に対応しています。ミキシングロータ部は、樹脂が付着することがほとんど無く分解も簡単に行えるため、色替えや分解・清掃が容易です。

取材協力
高フィラーコンパウンドが難しい
「ガス」の問題を解消
株式会社CTE
CTE
伊藤勝人

高フィラーコンパウンドという考え方は昔からありますが、今大きく環境問題と一緒に考えられている理由が樹脂比率を下げ、無機物有機物を高配合することにより環境問題に取り組もうという企業が増えてきているからです。
高フィラーコンパウンドが機械的に一番難しいのが「ガス」の部分。押出機の機構上まず樹脂を溶かすために原料に高い温度をかける必要があります。高温にさらされた樹脂や無機物有機物は大量の「ガス」を発生します(多くは水分です)。一般的な押出機はその際に大量のガスを外に出す機構がなく、押出機に入れる前に原料を事前乾燥させる必要がありますが、弊社の機械はガス抜けが良い機構で作られているために事前乾燥が不要なうえ、独自の混練機構により樹脂を痛めつけずに練ることができる製品となっています。